コマンド機能(マクロ機能)
JoyToKey バージョン 7.4 から、ボタン設定に新しく「コマンド」タブが加わりました。
これまでも「キーボード(複数)」タブの「ボタンが押された時入力1から入力4まで順番に入力」を使えば、複数のキー入力を順番に実行できました。ただし、入力は最大4つまでで、各入力を押し続ける時間(入力保持時間)もすべて同じでした。
「コマンド」はこれを強化したもので、次のことができます。
- 入力の数(行数)に上限がありません
- 行ごとに保持時間(ミリ秒)を指定できます
- 1行に最大4つのキー・マウス入力を指定でき、同じ行の入力は同時に押されます
格闘ゲームのコマンド入力や、決まった手順の操作(マクロ)を、ボタン1つで実行したいときに便利です。
基本の使い方

- ボタンの設定画面を開き、「コマンド」タブを選択します
- 「追加」を押して行を追加します(追加した行が自動的に選択されます)
- 画面下の「選択した行の編集」で、入力ボックスを選んでキーを押すと、そのキーが割り当てられます
- 入力ボックスを右クリックすると、クリアしたり、特殊キーやマウス入力、他のボタン設定を割り当てたりできます
- 「保持時間」に、その行の入力を押し続ける時間をミリ秒で入力します
- 2〜4を繰り返して、必要な行を追加します。行の順番は「上へ」「下へ」で入れ替え、不要な行は「削除」で消せます
設定済みの行は通常の背景色で、行のない部分は灰色で表示されるので、今いくつの行があるか一目で分かります。
動作のルール
- 上の行から順番に、それぞれの保持時間だけ入力を押し続けます
- 同じ行にある入力は、同時に押されます
- 次の行にも同じキーがある場合、そのキーは離されずに押したままになります(変化のあったキーだけが押されたり離されたりします)
- キーが1つもない行は、何も押さずに待つ「待機」として使えます
- ボタンを一度押せば、すぐに離しても最後の行まで実行されます
- 実行中にもう一度ボタンを押すと、押しているキーをいったんすべて離して、最初の行からやり直します
設定例
例1:Ctrl を押したまま A、B と入力する
| # | キー1 | キー2 | 保持時間(ms) |
|---|---|---|---|
| 1 | L-Ctrl | 50 | |
| 2 | L-Ctrl | A | 50 |
| 3 | L-Ctrl | 50 | |
| 4 | L-Ctrl | B | 50 |
Ctrl はすべての行にあるので、最初から最後まで押したままになります。実際の入力は次のとおりです。
- Ctrl を押す → A を押す → A を離す → B を押す → B を離す → Ctrl を離す
例2:A を押して、0.5秒待ってから B を押す
| # | キー1 | 保持時間(ms) |
|---|---|---|
| 1 | A | 100 |
| 2 | 500 | |
| 3 | B | 100 |
2行目はキーのない待機行なので、何も押さずに 500 ミリ秒待ちます。
応用:他のボタン設定(仮想ボタン)を呼び出す
JoyToKey では、入力ボックスを右クリックして「他のボタン設定を起動」を選ぶと、別のボタンに割り当てた設定を呼び出せます。呼び出し先には、Button21 のように、お使いのコントローラーに実在しないボタン(仮想ボタン)も指定できます。
この機能は「コマンド」の各行でも使えます。たとえば、別のボタンに設定した動作を、コマンドの途中に組み込めます。
詳しい使い方は、関連記事「ボタン設定から他のボタン割り当てを呼び出す方法」をご覧ください。
応用例:コマンドを一定間隔で繰り返し実行する
「コマンド」タブ自体には自動連射の設定はありません。しかし、仮想ボタンと組み合わせれば、コマンド全体を N 秒ごとに繰り返し実行できます。
- 実在しないボタン(例:Button21)の「コマンド」タブに、繰り返したいコマンドを設定します(例えばダブルクリック)
- 実際に使うボタン(例:Button5)の「キーボード」タブで、入力ボックスを右クリックし、「他のボタン設定を起動」から Button21 を選択します
- 同じ画面で「自動連射機能」にチェックを入れ、「〇秒間に一回」に繰り返したい間隔(例:10)を入力します
- さらに「押すたびに ON/OFF 切り替え(トグル)」にチェックを入れます

これで、ボタンを一度押すと 10 秒ごとにコマンドが最初から実行され、もう一度押すと止まります。
注意:自動連射の間隔は、コマンド全体の長さ(各行の保持時間の合計)より長くしてください。間隔の方が短いと、コマンドが最後まで実行される前に、最初からやり直しになります。
まとめ
「コマンド」を使えば、行数の制限なく、行ごとに好きなタイミングで、複数のキー・マウス入力を順番に実行できます。仮想ボタンや自動連射と組み合わせれば、決まった操作を一定間隔で自動的に繰り返すことも可能です。ぜひお試しください。
