前にエポスカードの魅力について説明しました。軽くおさらいすると、エポスカードは以下のような特徴があるため、各種割引や自動付帯の海外旅行保険など、サブカードとして持っていて損はないカードです。
- 年会費無料
- 海外旅行傷害保険が自動付帯する
- 提携しているお店や施設で割引優待がある
- 提携しているお店でポイントがたくさん貯まる
- マルイで年4回10%オフ
- 投資信託購入の支払いに使えてポイントが貯まる
- ポイント換金性が高い
- 利用のメール通知が便利
- バーチャルカードが使える
- プリペイドカードが使える(子供用アカウントの課金登録に便利)
それらに加えて、エポスカードのゴールドカードやプラチナカードはさらに魅力的なのです。あまりに優秀なのでいつか改悪されてしまう可能性もありますが、現時点では「神カード」だと思っており、メインのクレジットカードとして使っています。
エポスゴールドカードの特徴
エポスカードの魅力すべてに加え、ゴールドカードになると、ポイントの有効期限が無くなったり、自動付帯の海外旅行傷害保険の補償額もアップし、また旅行の際に便利な国内・海外の空港ラウンジを無料で利用できます。
他にも海外WiFiルーターレンタルの割引や、空港から自宅までの荷物配送サービス割引などもあるので、海外旅行のお供としてよりパワーアップしています。
また家族用のゴールドカード(エポスファミリーゴールドカード)を無料で発行することができ、家族利用分合計でボーナスポイントが追加されたり、家族間でポイントをシェアすることもできます。
そして何よりすごいのは、これら追加の特典を年会費「永年無料」で利用することがが可能なのです。
ゴールドカードなのに年会費を無料にできる
エポスゴールドカードは、通常は年会費5000円かかります。
ただ、それを永年無料にするのはかなり簡単なのです。
まず、通常のエポスカードを使っていて、ゴールドカードのインビテーション経由で申し込めば年会費はずっと無料となります。(ゴールドカードのインビテーションを受け取るのは難しくなく、50万円ぐらいエポスカードを利用すれば、早ければ半年~1年ぐらいでインビテーションが来るようです)
またインビテーションを待たずに直接ゴールドカードを申し込んだ場合でも、年間利用額50万円を一度でもクリアすればその後は年会費がずっと無料となります。
脅威の高還元率(最大2.6%)
ゴールドカードでは、よく使う支払先を3店までポイントアップ店として選ぶことが可能で、それらの還元率が 0.5% × 3 = 1.5% までアップします。
例えば自分の場合は、ガス・電気代や、子供のコナミスポーツの代金の支払いなどで、合計年間利用額50万円分ぐらいは 0.5% x 3 = 1.5%還元 (7500円相当) を享受しております。
さらに凄いのは、年間利用額が100万円に到達すると、10000円分ボーナスポイントがもらえるのです。
年間利用額がピッタリ100万円だった場合、10000ボーナスポイントは1%に相当するので、実質還元率は
- 通常利用分は 0.5%+1%=1.5% 還元
- ポイントアップ店利用分は 1.5%+1%=2.5% 還元
という超高還元率クレジットカードに変身するのです!
また、家族カードのエポスファミリーゴールドカードも持っている場合、家族ボーナスポイントも付きます。年間利用額100万円で1000ポイントもらえるので、これで実質還元率はさらに0.1%上がります。
これらを組み合わせると、最大還元率は理論上 2.6% となります。それを実現するのは難しいとしても、実質還元率 2% を超えるのは容易です。詳しいシミュレーションは後で説明します。
エポスプラチナカードの紹介
エポスプラチナカードになると、ゴールドカードについていたメリットすべてに加え、付加サービスがさらにパワーアップします。
プラチナカードなのに実質年会費を無料にできる
エポスプラチナカードの年会費は通常30,000円です。
ただ、プラチナカードのインビテーション経由で申し込めば年会費はずっと20,000円に割引されます。(プラチナカードのインビテーションを受け取るのは難しくはなく、ゴールドカードで年間100万円程度利用していれば、すぐに受けられる印象があります)
さらに、プラチナカードだと年間利用額が100万円を超えると20,000円分のボーナスポイントがもらえるのです。
つまり、年間100万円以上利用すれば実質無料でプラチナカードを維持することができるのです!
海外旅行関係の特典が大幅アップ
プラチナカードになると自動付帯の海外旅行傷害保険も大幅にパワーアップします。
補償額が上がるだけでなく、カード所有本人に加え家族も自動的にカバーされるので、よほど高額の補償が必要なのでなければこのカードを持っているだけで大丈夫そうです。
多くのクレジットカードの海外旅行傷害保険だと、家族分はカバーされておらず、旅行の都度加入している人も多いと思うので、これだけでも大変お得になります。
また、空港ラウンジ特典もパワーアップし、国内の空港ラウンジなら同伴者一名まで無料で利用できるようになります。さらに海外多数のラウンジが無料で使えるようになる「プライオリティパス」まで付いてきます(同伴者は有料)。
プライオリティパスのプレステージ会員を通常申し込むと年会費400ドルぐらいかかるので、それを実質年会費無料にできるプラチナカードでもらえるのは破格です。
ボーナスポイントがさらにアップ
プラチナカードだと、年間利用額に応じてもらえるボーナスポイントが段階的に上がっていきます(最大10万円分まで)。
年間利用額 | ボーナスポイント | ファミリーゴールドカード保有 |
---|---|---|
100万円以上 | 20000 | 2000 |
200万円以上 | 30000 | 4000 |
300万円以上 | 40000 | 6000 |
年会費が20,000円なので、年間100万円以上利用すれば、年会費の元は取れます。
それ以上利用する分は、100万円ごとに 10000円分(家族カードも保有している場合は 12000円分)のボーナスポイントがもらえるので、基本の還元率の上にさらに最大1.2%還元が上乗せされるようなイメージになります。
その他のプラチナサービス
プラチナカードだと、その他にも以下のようなサービスが付随します。
- お誕生日月はポイント2倍
- VISA プラチナ・コンシェルジュ・センター (VPCC)を利用できる
- ハイクラスなレストラン2名以上利用時に、カード会員本人分無料サービス
- リゾート旅館・ホテルの特別優待
- ゴルフ場割引
エポスゴールドカード、プラチナカードの実質還元率
例えば H.I.S. での支払いが約2.7%還元となったカラクリ
まず H.I.S. をよく使うポイントアップ店に登録しておきます。それで基本のポイント還元率が 0.5% x 3 = 1.5% となります。
その後H.I.S.店頭で、旅行代金残額をエポスプラチナカードで支払いました。
H.I.S.での高額の支払いにともない、年間利用額200万円を突破しました。そのおかげで、年間利用額ボーナスポイントが 10000円分、さらに家族カードも持っているので追加ボーナス分2000円分もらえることになります。つまり、年間利用額100~200万円の間に支払った金額100万円に対しては1.2%相当のボーナスポイントが加算されることになります。
なのでこの支払いに関しては 1.5% + 1.2% = 約2.7%還元となったわけです。
実質の還元率は年間利用額によって変わる
年間利用額が、ゴールドカードなら100万円、プラチナカードなら200万円(もしくは300万円)を超えたときにボーナスポイントがもらえるため、その時に実質還元率が最大となります。
ただ利用額がそれを超えた場合は、ボーナスポイントが薄まってしまうため実質還元率は低くなってしまいます。
それでは、利用額に応じて実際どれぐらい実質還元率が薄まってしまう可能性があるのか、計算してみたいと思います。
エポスゴールドカード 極端なベストケースでの還元率
まずは極端なケースですが、年間利用額すべてをポイントアップ店のみで利用した場合を想定してみましょう。
注意:家族カードであるエポスファミリーゴールドも保持している想定です。
年間利用額 | 通常ポイント | ボーナスポイント | 合計ポイント | 実質還元率 |
---|---|---|---|---|
100万円 | 100万x1.5%=15000 | 11000 | 26000 | 2.6% |
150万円 | 150万x1.5%=22500 | 11000 | 33500 | 2.23% |
200万円 | 200万x1.5%=30000 | 11000 | 41000 | 2.05% |
ポイントアップ店のみで年間ピッタリ100万円利用した場合、最大の2.6%還元となることが分かります。
100万円以上利用した場合は徐々に還元率は下がっていきますが、それでも2%以上と十分に高い還元率です。
エポスゴールドカード 現実的なケースでの還元率
ポイントアップ店のみで年間100万円を利用するのは現実には難しいと思うので、次に、もう少し現実的な以下の条件で計算してみます。
- ポイントアップ店では年間 50万円利用(1.5%還元)
- その他のショッピング利用は 0.5% 還元で計算
すると、年間利用額に応じた実質の還元率は以下のようになります。
年間利用額 | 通常ポイント | ボーナス ポイント |
合計 ポイント |
実質還元率 |
---|---|---|---|---|
100万円 | 50万x1.5%+50万x0.5%=10000 | 11000 | 21000 | 2.1% |
120万円 | 50万x1.5%+70万x0.5%=11000 | 11000 | 22000 | 1.83% |
150万円 | 50万x1.5%+100万x0.5%=12500 | 11000 | 23500 | 1.57% |
200万円 | 50万x1.5%+150万x0.5%=15000 | 11000 | 26000 | 1.30% |
このケースでも、年間利用額100万円ちょうどの時に一番高還元率となり、驚異の2%以上還元となります。
一方、年間利用額が200万円を超えてしまうと、ボーナスポイントがだいぶ薄まってしまうので、実質還元率は下がってきてしまいます。還元率1.3%でも十分に優秀ではあるのですが、年間利用額が200万円を超える場合は、プラチナカードに切り替えた方がお得になります。
ポイントアップ店での利用をどうしたら増やせるか?
ちなみに、ポイントアップ店は3店までしか選べないので、どうすれば少しでもお得に使えるのかの小技です。
まずオススメなのは、電力・ガスの自由化に伴い、電気とガスの支払先を統一してしまうことです。うちの場合は、ガスも電気も東京ガスで契約してしまっています。契約をまとめることで多少料金が割引になっている上に、東京ガスをポイントアップ店に指定するだけで、電気・ガス代金両方分まとめてポイント3倍になるのでお得です。
あと2店は年間利用額が多い順に選べば、ポイントアップ店3店のみで年間50万円を利用するのは難しくないと思います。
また、家族カードであるエポスファミリーゴールドカードでもポイントアップ店を選べるので、家族が名義人でも構わない支払いは家族カードを利用し、合計6店までポイントアップ店を使い切るという技もあります。
エポスプラチナカード 極端なベストケースでの還元率
先ほどと同様に、まずは極端なケースですが年間利用額すべてをポイントアップ店のみで利用した場合を想定してみましょう。
注意
- 家族カードであるエポスファミリーゴールドも保持している想定です(利用額は少額で構いません)
- 合計ポイントから、年会費20,000円マイナスにする必要があります
年間利用額 | 通常ポイント | ボーナス ポイント |
合計 ポイント |
マイナス 年会費 |
実質還元率 |
---|---|---|---|---|---|
100万円 | 100万x1.5%=15000 | 22000 | 37000 | 17000 | 1.70% |
150万円 | 150万x1.5%=22500 | 22000 | 44500 | 24500 | 1.63% |
199万円 | 199万x1.5%=29850 | 22000 | 51850 | 31850 | 1.60% |
200万円 | 200万x1.5%=30000 | 34000 | 64000 | 44000 | 2.20% |
250万円 | 250万x1.5%=37500 | 34000 | 71500 | 51500 | 2.06% |
299万円 | 299万x1.5%=44850 | 34000 | 78850 | 58850 | 1.97% |
300万円 | 300万x1.5%=45000 | 46000 | 91000 | 71000 | 2.37% |
350万円 | 350万x1.5%=52500 | 46000 | 98500 | 78500 | 2.24% |
年間利用金額によって実質還元率が上がったり下がったりしているため、理解するのがちょっと難しいですね。要約すると以下のようになります。
- 年間利用額が200万円より少ない場合、ボーナスポイントから年会費20000円控除して考えると、ゴールドカードの場合に比べて実質還元率は低くなります
- 一方で、年間利用額が大きくなればなるほどボーナスポイントが増えていくので、実質還元率は高くなっていきます
- ボーナスポイントが増える閾値である直前(199万円、299万円)で終わってしまった残念な場合でも、還元率はそれほど極端には低下しない(薄まらない)
エポスプラチナカード 現実的なケースでの還元率
ポイントアップ店のみで年間利用するのは現実には難しいと思うので、次に、もう少し現実的な以下の条件で計算してみます。
- ポイントアップ店では年間50万円利用(1.5%還元)
- つみたてNISAの制度を最大限に利用して、毎月33,333円ずつ(年間40万円)tsumiki証券で投資信託を積み立て購入
- その他のショッピング利用は 0.5% 還元で計算
- ボーナス・合計ポイントから、年会費 20,000 円をあらかじめ除いてあります
つまり、つみたてNISAで年間40万円分利用カウントされるので、年間ボーナスを貰うための年間利用額のハードルは40万円少なくてよくなります。すると、つみたてNISAを除いた、通常のカード利用に応じた実質の還元率は以下のようになります。
年間利用額 (つみたてNISA との合計額) |
通常ポイント | ボーナス ポイント |
合計 ポイント |
実質還元率 |
---|---|---|---|---|
60万円(100万円) | 50万x1.5%+10万x0.5%=8000 | 2000 | 10000 | 1.67% |
110万円(150万円) | 50万x1.5%+60万x0.5%=10500 | 2000 | 12500 | 1.14% |
159万円(199万円) | 50万x1.5%+149万x0.5%=12950 | 2000 | 14950 | 0.94% |
160万円(200万円) | 50万x1.5%+150万x0.5%=13000 | 14000 | 27000 | 1.69% |
210万円(250万円) | 50万x1.5%+160万x0.5%=15500 | 14000 | 29500 | 1.41% |
259万円(299万円) | 50万x1.5%+209万x0.5%=17950 | 14000 | 31950 | 1.23% |
260万円(300万円) | 50万x1.5%+210万x0.5%=18000 | 26000 | 44000 | 1.69% |
310万円(350万円) | 50万x1.5%+260万x0.5%=20500 | 26000 | 46500 | 1.50% |
パッと見て理解しづらいですが、要約すると
- 年間利用額が160万円より少ない(つみたてNISAと合わせても200万円に達しない)場合、ボーナスポイントから年会費20000円控除されている分、実質還元率は 0.94% と 1% を切ってしまい、ゴールドカードよりも不利になります
- ボーナスポイントが増える閾値である200万円や300万円をちょうど達成したケースでは、どちらも 1.69% という超高還元率になります
- ボーナスポイントが増える閾値である200万円や300万円にギリギリ達しなかった最悪なケースでは、年間利用額199万円だと実質還元率が1%を切ってしまいますが、年間利用額299万円なら1.23%で踏みとどまります
つまりエポスプラチナカードは、年間利用額が160万円を超えれば(つみたてNISAと合わせて200万円を超えれば)、実質年会費無料、かつ実質還元率は 1.23%~1.69% 程度と高還元率になり、一般的なカードより圧倒的に有利になります。
エポスゴールドカードとプラチナカードは超高還元率カードとなる
エポスゴールドカードとプラチナカード、どちらを選べばいい?
年間利用額が100万円~150万円程度の場合、エポスゴールドカードは最強です。先ほどの「現実的なケース」での試算では実質還元率は 1.57%~2.1% となり、超高還元率カードとして運用できます。
年間利用額 | どちらがお得? | 還元ポイント | 実質還元率 |
---|---|---|---|
100万円 | エポスゴールドカード | 21000 | 2.1% |
120万円 | エポスゴールドカード | 22000 | 1.83% |
150万円 | エポスゴールドカード | 23500 | 1.57% |
160万円(+40万円) | エポスプラチナカード | 27000 | 1.69% |
210万円(+40万円) | エポスプラチナカード | 29500 | 1.41% |
259万円(+40万円) | エポスプラチナカード | 31950 | 1.23% |
260万円(+40万円) | エポスプラチナカード | 44000 | 1.69% |
310万円(+40万円) | エポスプラチナカード | 46500 | 1.50% |
一方で、年間利用額が160万円を超えてしまうような場合は、tsumiki証券で年間40万円分つみたてNISA利用 と組み合わせて、年間200万円超えを確実にした上で、エポスプラチナカードにするのがお得そうです。年間利用額200万円を超えれば、ボーナスポイント3万円分以上もらえるので、年会費2万円分を打ち消しておつりがくるからです。
年間利用額200万円~350万円の間で利用したと想定した場合、ゴールドカードでの実質還元率は1.30%を切りどんどん下がっていくのに対して、プラチナカードでは先ほどの現実的なケースでの試算では実質還元率1.23%~1.69%で利用できます。
- 最大となるのは、年間利用額200万円もしくは300万円ピッタリの時で、1.69%還元
- 最小となるのは、年間利用額299万円で終わってしまった時で、1.23%還元
ちなみに、年間利用額をコントロールしようとしても難しいと思うので、年間利用額は200万円~350万円の区間で均等な確率で着地するという想定で期待値を計算してみると、1.48%還元となります。
年間利用額200万円さえ超えてしまえば、あとは利用額をあまり意識しなくても実質還元率1.23%~1.69%(期待値1.48%)として利用できるエポスプラチナカードは、高還元率カードと呼んで問題ないのではないでしょうか?
もちろんプラチナカードならではのサービス、コンシェルジュサービス、家族分までカバーされた海外旅行傷害保険や、プライオリティパス、国内空港ラウンジ同伴者一人無料、高級レストラン本人分無料、なども受けることができます。
これで実質年会費無料で保持できるのですから(インビテーション経由で申し込んだ場合)、エポスプラチナカードはこんな破格のサービスにしてしまって採算が取れているのかとちょっと心配になってしまうぐらいです。
さらに・・・
実際には、amazonなどのオンラインショッピングなどをたまるマーケット経由で利用すれば、さらに実質還元率はアップします。
他にもエポスカードならではの各種優待割引も受けられます。
まだエポスカードを持っていない人は、是非サブカードとしてでも持ってみてください。自分も最初は入会特典のポイントと各種優待を受ける程度の目的で作ったのですが、使っているうちにゴールドカードにアップグレードしたくなり、いつの間にかメインカードに昇格しておりました。
現在通常のエポスカードを持っている人は、是非年間50万円ぐらい集中利用して、ゴールドカードのインビテーションを目指してみてください。インビテーションを貰ってゴールドカードにするば、年会費は永年無料のままであるのに、ポイントアップ店を選べたりボーナスポイントがもらえたりと還元率が大幅にアップするので、よりお得になること間違い無しです。