Witcher シリーズ、大人気ですね。
ゲーム最新作の “The Witcher 3: Wild Hunt” は、2019年末までの売り上げが2800万本いったらしいですし、最近 Netflix でもドラマ化されたので、売り上げはさらに伸びるでしょう。
そういう自分も Witcher シリーズにはまってしまいました。元々 Witcher 3 から入った のですが、その後小説やドラマまで手を伸ばし、今回はゲーム第一作目の “The Witcher: Enhanced Edition” をプレイしてみました。
結論から言うと、とても古い作品なので(2008年作)、万人にお勧めできるわけではありませんが、Witcher のストーリーにはまっていて、英語学習の目的ならなかなか良い作品だと思いました。
まず始めに
とはいえ、プレイしてみたものの、超クソゲーじゃないかと文句を言われても困るので、始めに、オススメできないところを書いておきます。
まず致命的欠点は、戦闘がクソ過ぎることです。いくら10年以上前のゲームだからといって、戦闘のアクション性が酷すぎて、クソゲー認定すれすれです。
また、モンスターの特性やポーションの作り方、さらには素材の種類など、すべて本を購入して学ばなければ行けないのですが、ストレス高すぎます。
あと移動速度が遅く、走ることができず、移動していてイライラします。
対応策として、PC 版でセール中に購入し(数百円で買える)、難易度を Easy で始め、Mod を入れるのが正解だと思います。個人的に役に立ったのは、
- Infinite Health and Endurance (死ななくなる)
- Book of Knowledge (すべての知識が苦労なく手に入る)
- Faster Movement (移動速度が速くなる)
本来のゲームのバランスが崩れてしまい賛否両論あるかもしれませんが、英語学習のため、Witcherのストーリーを楽しむためという観点からは、とても役に立ちました。
その他、個人的にはこのページに書かれている Mod なども入れましたが、それらはお好みで。
なお、古いゲームなのでジョイスティックに対応していません。それは拙作 JoyToKey を利用いただければ解決します。参考までに自分が利用していた設定ファイルはこちらから ダウンロードできます。
できるだけ Witcher 3 の操作性に近づけるために、Button5 (LB) を押しながら Stick1 の方向で Igni, Aard, Yrden などの魔法を選べるようにしてみたり、戦闘中にスティックを倒しながら Button1 で Dodge できるように工夫してみました。(それでも操作性は本当にクソですが・・・)
英語学習からみた Witcher 1
グラフィックはお世辞にも素晴らしいとは言えませんが、10年以上も前の作品と思えば悪くないです。
(Temeria の King Foltest と Radania の King Radovid が・・・)
英語の字幕表示が出せるのはもちろんのこと、すべてフルボイスで再生され、会話量もとても多く、英語に何十時間も触れられるボリュームという意味では大満足です。
また、インタラクションできる物にはすべてキャプションを付けられます。人やモンスター、家の中のオブジェクト、植物など・・・、これはさりげなく英語学習という観点からは便利だと思いました。
ちょっと字が小さくて見えないかもしれませんが、手前にいるのは魔法使いの Triss Merigold、奥の方には小説 Last Wish でも出てくる Velerad などのキャプションがついています。
同様に、家の中や外を歩いていると、いろいろな物にキャプションが付きます。
一番の魅力は
古い作品のため、ゲームのクオリティとしては、操作性を初めとしてどうしてもアラが目立ちます。それらをカバーして最後クリアまで夢中でプレイできたのは、やはり Witcher シリーズとしてのストーリーのおかげだと思います。
実際、Steam での評価もかなり高いです。
Witcher シリーズのストーリーとしては、まず小説や Netflix のドラマの話から始まり、ゲーム作品 1, 2, 3 はそれらが終わった後の続きという位置づけになります。
特にこの Witcher 1 では、小説が完結した後 Geralt が行方不明になり記憶喪失になって戻ってきた直後の話なので、Triss や Dandelion たちといった、いろいろなキャラクターとの出会いが自然で(「記憶喪失なので覚えていないんだ」というところから始まる)、プレイしていてストーリーに入り込みやすかったです。
また、原作小説の最初の話、呪われて Striga になってしまった Temeria のお姫様を助けるというオープニングから始まり、それに関連したクエストもあります。
他にも、小説に出てくる話などがふんだんにゲームの中に出てきます。例えば、原作小説の “Last Wish” の「本」(ダイジェスト版)をゲーム中に入手して読むことができますし、宿屋の主人から Witcher 3 で出てくる Ciri の生い立ちや Geralt と Yennefer が養子として育てる経緯の話なども聞けます。
そういうわけで、”The Witcher 1″ はゲームとして万人にお勧めできるわけではありませんが、Witcher シリーズのストーリーが好きな人で、ついでに英語学習がてら英語でプレイしてみようという人には、なかなか良い作品だと思います。