【LINE Pay】他にも 20% 還元キャンペーンが始まりました。でも…

PayPay に対抗したのか、LINE Pay でも 20% 還元キャンペーンが始まりました。 本日 12月14日(金)から 12月31日(月)まで LINE Pay で支払った金額の20%、最大5,000円まで(つまり 25,000円利用分まで)還元されます。

LINE Pay 20% Back

PayPay キャンペーンがあった昨日までは、必死に PayPay で支払おうとしていた人も多かったと思いますが、少なくても 1月10日に100億円がばらまかれる(還元される)まで今後数週間はあえて PayPay を使うモチベーションもあまりないわけです。PayPayをもっと使っておけば良かったと思ってる人も少なからずいるであろうこのタイミングで、LINE Pay が20%還元キャンペーンを始めたのは絶妙なタイミングだと言えます。

最大5000円バックということで、PayPay キャンペーンより規模は 10分の1 となり、また確率によって全額返ってくる可能性があるというのもありません。そのかわり、

というキャンペーンも同時にやっています。

・・・その割に、正直自分の中ではあまり盛り上がっていません。なぜでしょうか?

問題点1:使えるお店がさらに限られている

LINE Pay カードというプラスティックのプリペイドカードを持っている人も多いかもしれませんが、それはこの20%還元キャンペーンの対象外です。20%還元をもらうためには、QRコード決済をするのが確実です。

使えるお店の一覧 を見てみましたが、ぱっと見たところ PayPay よりも限られているように感じられました。個人的に興味があったのは、

  • ローソン、ファミリーマート
  • Joshin(上新電機)
  • Loft
  • 各種居酒屋系

ぐらいでしょうか。たまたま Joshin が近くにあって数万円程度の買い物をする予定があると言う人や、忘年会の幹事を LINE Pay 対応のお店で企画する人などにとってはとてもお得なキャンペーンだとは思いますが、コンビニで数千円程度使うぐらいの人は、以下の理由により微妙な可能性があります。

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問題点2:支払いがプリペイド方式

PayPay の場合は、支払いをクレジットカードから直接行うことができました。むしろその方が一般的な使い方だったように思います。

一方 LINE Pay では、銀行口座から残高をあらかじめチャージしておいて、その残高の中から使う方式になります。

あらかじめ Joshin や居酒屋などで高額の支払いをする予定の人は必要なだけチャージして使い、20%還元をもらえば問題ないです。

ところが、コンビニでたまに使うかもしれない程度の人は、12月中に実際いくら使えそうなのか、20%還元でいくらもらえそうなのかを考えておかないと、お得になるどころか損をしてしまう可能性もあります。

一体どういうことなのか。例えば 5,000 円程度だけとりあえず入れておき、今月中キャンペーン期間中に4000円程度使えたとします。

すると、LINE Pay に残高が1000円残っていることになります。

その残った残高は、使ってもいないのに銀行口座から余計に現金が減っているわけで、ある意味損をしているとも言えます。(上記の例では4000円の支払いをするために、5000円を引き落としたことになる)

もちろん、余った残高もいずれ使い切れば損はないですし、後日 20% の還元がもらえるわけですが、あくまでも残高をできるだけ使い切ることが前提な訳です。

例えば上記の例では 20% = 800円の還元を受けると、残高が 1800円になります。その瞬間はまだ4000円の支払いをするために5000円を引き落としてあるという事実は変わらないので、あと1000円以上 LINE Pay を使わない限り損をしてしまいます。

つまり、LINE Pay の残高が還元額(実際に使った金額の20%)よりも少なくなるまで使い切らないと、支払った金額よりも多くの現金を引き落としているという状態になっているため、損をしてしまうわけです。

なのでキャンペーン期間中の利用額が少額の場合、例えば2000円しか使わなかった場合は、最終的に LINE Pay の残高を20%還元額(=400円)以下になるまで使わない限り全く得をしていないわけです。

一番の問題点は…群雄割拠しすぎ

今回のキャンペーンでいまいち自分が乗り気でないのは、日本では似たような「何とかペイ」決済サービスが乱立しすぎていることだと思います。

  • Apple Pay
  • Android Pay
  • PayPay
  • LINE Pay
  • 楽天ペイ
  • オリガミペイ
  • epos ペイ
  • dペイ
  • au Wallet

こんなの全部登録して、キャンペーンやお店ごとにお得に使い分けるなんていうのは、よほど情熱を持ったマニアじゃないと手間がかかってしまって割に合わないように思います。(PayPay 100億円キャンペーンの時のように何万円単位で還元されるなら手間を惜しんでやる価値はありますが)

Apple Pay のようにクレジットカードから直接引き落とされるタイプならまだ良いのですが、特に LINE Pay や au Wallet などのようにプリペイド型の場合、上記で述べたように残高という形での死に金が発生してしまいます。

また楽天のようにポイント還元型も同様で、ポイントも使うまでは死に金になってしまいますし、期限が切れないようにという余計なストレスまでかかります。

ですので、できれば常時使う決済サービスはあまり増やしすぎず、一つか二つ程度に絞りたいです。

何でもキャンペーンに踊らされて、計10個のサービスに登録していろいろお得なポイントは貰ってみたけれど、どれも数百円〜数千円(もしくはポイント)ずつ残っているなんて、それらを合計したら下手したら一万円以上の死に金が発生しているかもしれないわけで、本当に得をしているのかどうか怪しいものです。

結論

とりあえず、LINE アプリを使っている人なら、LINE 家計簿と連携すると 500円もらえる(24日まで) というキャンペーンはやっておいて損はなさそうです。

  1. LINE家計簿アプリをサクッとダウンロードして
  2. ログインして
  3. LINE Pay と連携を設定するだけです

しかし、今すぐにチャージして LINE Pay を使わなくちゃと焦らなくても、LINE Pay を使うチャンスがある時がくるまで待てばいいのではないでしょうか。

たまたま12月中に大きな金額を LINE Pay で支払えるチャンスがきたら、その時に支払う金額が足りるギリギリ程度だけチャージして使えば、ロスを(残高で死に金になってしまうのを)最小限にできます。

もちろん、日々ローソンやファミリーマートを普段使いしている人や、Joshin や居酒屋などである程度高額の支払いをする予定が決まっている人は、たくさんチャージして5,000円還元をいただいてしまいましょう。

LINE Pay は来年7月31日までは QR コード支払いをすると誰でも3.5%以上最大5%ポイントバック というキャンペーンもやっています。なので、今すでに LINE Pay を使っている、もしくはキャンペーンが終わった後も当面 LINE Pay を使い続けるという予定の人にとっては、プリペイドの残金が死に金になってしまうというデメリットは気にしなくて大丈夫なので、今回の20%還元はお得なキャンペーンだと言えるでしょう。

LINE Pay の強み:撤退が容易

散々問題点ばかり書いてしまったのですが、LINE Pay は仮にサービスの断捨離をして撤退すると決めたとしても、精算するのが容易という強みがあります。

  • まず、JCBとして使えるプラスチックカードがあるのでアマゾンギフトを1円単位で購入し残高を0にしてしまうことが簡単にできます。
  • また、手数料 210円はかかってしまいますが銀行口座に直接出金することができます。

これらのイグジット手段が使えるのは PayPay に比べて大きなアドバンテージだと言えます。

これら撤退(イグジット)戦略も考えながら、お得なキャンペーンを使うかどうか考えてみてはどうでしょうか?

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